内容説明
9条は何を定めているのか?女性天皇はダメ?象徴って!?首相と大統領の違いは!?自衛権って!?そもそも憲法って!?主権者が知っておくべき憲法の基本とは!?条文・背景をわかりやすく解説!!
目次
第1章 そもそも憲法って?
第2章 9条は何を定めているのか?
第3章 国会はなぜ二院制なのか?
第4章 議院内閣制と大統領制の違い
第5章 象徴天皇と女性天皇
第6章 国民の権利
第7章 国民の義務
第8章 法の支配と法治主義
第9章 どんな改憲がやって来る?
著者等紹介
小林節[コバヤシセツ]
法学博士・弁護士・慶應義塾大学名誉教授。1949年東京都生まれ。77年慶応義塾大学院法学研究科博士課程修了。ハーバード大学ロー・スクール客員研究員等を経て89年慶應義塾大学法学部教授。2014年より同名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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京都と医療と人権の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
11
かつては自民党改憲案のブレーンの一人だった著者による、自民党憲法改正案の根本批判&憲法入門といった趣の著作で、著者自身が昔と自説を変えていることも小林節で今読むなら一番わかりやすいだろう。憲法は国民が国家に課した権力への鎖であり、憲法を守る義務は本来ない。なのに、自民の改正案では国民が憲法を守る主体へとすり替わっている。あまりもの原則の無視に著者は危機感を覚えたようで、持論だった改正論はほとんど出さずにスタンダードな憲法学説紹介と改正案批判に徹している。話題もプライバシー権や二院制の是非など切り込んでいる2018/08/10
bonbon99
4
女子高生としているのは?だが、それは置いておいて、憲法の疑問に答える形式で、基本的なことがよくわかる。今の現状の憲法上の問題点が政治・天皇など多岐にわたって議論されている。池上彰よりもさらに突っ込んでわかりやすい憲法の本と言ったらよいだろうか。2018/10/09
An
2
タイトルにある「女子高生…」を期待したらダメ。女子高生は出てきません。だけど、自民党政権の狙いを憲法の視点から解きほぐし、初学者に分かりやすく噛み砕いて説明してくれているところがとても気に入った。馴染みの薄い政治や法律の専門用語であっても、身近な例を用いて説明してくれるのでストレスがない。この本が日本全国の公立学校で副読本として採択されることは、自民党が政権に居座っているうちはないだろうけれど、ここに書かれている憲法解釈の視点は特定の政党に与するようなものじゃないので、公教育でしっかり教えないとダメだな。2024/01/21
terry
1
憲法改正が話題になっており、小難しいのは避けてこれなら分かり易いかと読んでみた。女子高生を対象に書いたためか中々に感情的な内容でモリカケ問題などひたすら安倍首相をディスる内容だし、日米安保と自衛隊で日本は守られていると認めながら現戦争放棄憲法で十分だとおっしゃる。米国の退潮、世界の警察から手を引こうとしている現実を見ようともしていない。また法学者ならモリカケのどこが法的に問題なのかを指摘してほしい。読みやすくて勉強になるところもあったが、感情的で一途に思いこむ学者の限界を感じた。2018/09/08