内容説明
プライドというのは、「平穏無事」の場面では比較的意識されにくい。しかし競争・選抜などが激しくなる優勝劣敗の場面では、いや否応なしに気になり出す。ことさら意識されることになる。この度の構造的変革の嵐の前には、未だに確かな脱出の手だてさえ見当たらない。そして「雇用調整―人減らし」の聖域にも踏み込まざるを得なくなった。こうなると競争せずに“人並み”や“横並び”で心の平静を保ちながら、ひたすらみんなで頑張ろうという、その体質そのものがミスマッチになってきた。とりわけこれまで何かと優遇されてきたホワイトカラーにとってみると、浮世の風は格別にきびしい。しかもそのホワイトカラーは、当のプライドあたりには敏感な性質である。本書ではそんな背景を踏まえて、このなんとも厄介な存在とのつきあい方を探る。
目次
第１章 “小さなプライド”を捨てて「賢明ライフ」を手に入れる
第２章 激変職場環境に、どうフィットしていくか
第３章 ホワイトカラー中高年は、だから厳しい
第４章 カネにまつわるハードルをどう越えるか
第５章 「家」についての将来予測と真剣なつきあい方
第６章 学び・生きがいとプライドの優雅な関係
