内容説明
世界経済をけん引してきたグローバルサプライチェーンが歴史的な転換期を迎えている。経済安全保障、ビジネスと人権、脱炭素の3つの共通課題によってビジネスはどう変わるのか?北米・欧州・アジアのチャンスとリスクは?世界中にネットワークを有するジェトロの専門家が、本書一冊で把握しておくべき情報を解説。
目次
転機を迎えたグローバルサプライチェーン―効率追求の蹉跌
第1部 サプライチェーンに変革を迫る3つのイシュー(経済安全保障;ビジネスと人権;ウイグル強制労働防止法のサプライチェーンへの影響;サプライチェーンの脱炭素化)
第2部 サプライチェーンを巡る注目トピックス(半導体サプライチェーンの再編と今後の見通し;躍進する中国EVメーカーの世界戦略;EU炭素国境調整メカニズム(CBAM)の衝撃)
第3部 サプライチェーンの変容―主要生産拠点のチャンスとリスク(米国;メキシコ;中国;ASEAN;インド;EU)
強靱で持続可能なサプライチェーンに向けて
著者等紹介
若松勇[ワカマツイサム]
筑波大学第3学群国際関係学類卒、政策研究大学院大学修士課程修了(政策研究)。1989年ジェトロ入構。ジェトロ・バンコク事務所アジア広域調査員(2003~2006年)、アジア大洋州課長(2010~2014年)、ニューヨーク事務所次長(調査担当)(2016~2020年)、調査部長(2021~2024年)などを経て、2024年8月よりジェトロ・アジア経済研究所研究企画部上席主任調査研究員。専門はアジアの地域経済統合、日本企業の生産ネットワーク、米国のアジア通商政策など
箱〓大[ハコザキダイ]
京都大学経済学部卒、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程修了(国際関係学)。金融機関、シンクタンク研究員、香港駐在エコノミストを経て2003年ジェトロ入構。北京事務所調査担当次長(2009~2014年)、海外調査部中国北アジア課長(2014~2018年)、アジア経済研究所主任調査研究員(2018~2023年)を経て、2023年9月より調査部主任調査研究員。専門は中国マクロ経済、日本の対外直接投資
藪恭兵[ヤブキョウヘイ]
神戸大学法学部卒、神戸大学大学院法学研究科修士課程修了(政治学)。2013年ジェトロ入構。海外調査部米州課(2015~2017年)、経済産業省通商政策局経済連携課(外部出向、2017~2019年)、戦略国際問題研究所(CSIS)日本部客員研究員(外部出向、2019~2022年)、などを経て、2022年1月より調査部国際経済課課長代理。専門は通商政策(WTO/FTAなど)、経済安全保障など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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