内容説明
本書では、製薬企業へと発展した薬種問屋と、製薬企業の創業者について企業家活動の観点から検討した結果を記述している。薬種問屋の当主である二代塩野義三郎、五代武田長兵衛、十二代田邊五兵衛、そして製薬企業の創業者である星一を取り上げ、環境の変化に対応するトップマネジメントの意思決定と行動を明らかにしている。
目次
序章
第1章 薬業界を取り巻く環境の変化
第2章 ケース1:先駆的企業家(十二代田邊五兵衛:田辺三菱製薬株式会社)
第3章 ケース2:緩やかな改革の実行者(五代武田長兵衛:武田薬品工業株式会社)
第4章 ケース3:製薬によるキャッチアップ(二代塩野義三郎:塩野義製薬株式会社)
第5章 ケース4:教育を通した事業の発展(星一:星製薬株式会社)
第6章 4ケースの比較分析
著者等紹介
安士昌一郎[ヤスシショウイチロウ]
立教大学経済学部助教。國學院大學兼任講師。浦和大学非常勤講師。日本薬史学会評議員。法政大学イノベーション・マネジメント研究センター客員研究員。1984年東京都生まれ。2006年法政大学経営学部卒業。2008年法政大学大学院経営学研究科経営学専攻修士課程修了。2015年法政大学大学院経営学研究科経営学専攻博士後期課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kitten
7
図書館本。明治から大正にかけての日本の製薬企業のトップ4人を紹介した本。田辺、武田、塩野義は、現存する。三社とも、大阪の道修町の薬問屋。星製薬だけ、毛色が違うけれども、のちの星薬科大学につながっている。どちらかというと企業の研究書で、あまり面白くはなかったかな。ただ、道修町はちょっと興味あるので、いってみたい。ミュージアムとかあったかも。一番の驚きは、「塩野義三郎」は、「塩野/義三郎」さんで、苗字は「塩野」だったってこと。今回、コロナでだいぶ稼いだよね、塩野義さん。2024/05/19
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