内容説明
開発経済学は今、大きな岐路に立たされている。それは元来、途上国固有の問題と考えられていた低成長、環境破壊、不平等、ジェンダー、政治腐敗など、多くの問題が先進国でも起きているからだ。本書は、開発経済学の誕生から今日までの過程を、各時代の世界政治・経済状況を見据えながら分析し、開発経済学が今日、直面している課題について解説している。
目次
第1章 開発経済学の今日的課題
第2章 開発経済学の萌芽期―「東西対立」と「南北対立」の狭間から生まれた開発経済学
第3章 分岐していく開発経済学
第4章 OECDレポートとNICs―復活する新古典派経済学
第5章 量から質へと転換した経済開発目標
第6章 持続可能な開発と経済開発
第7章 開発経済学の再生に向けて
第8章 21世紀の開発経済学―新たな課題に直面する経済開発
著者等紹介
郭洋春[カクヤンチュン]
立教大学経済学部教授。専門は開発経済学。アジア経済論。平和経済学。1959年生。1983年法政大学経済学部卒業。1988年立教大学経済学研究科博士課程単位取得満期退学。2009~2011年、2013~2015年経済学部長。2018~2021年立教大学総長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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