内容説明
本書は、「政策」「マネー」「市民社会」を3つの柱に、カーボンニュートラルの世界はどのようなものなのか、サスティナブルファイナンスの動向と課題、企業に期待されるESG経営、欧州・中国・米国・日本の動向、グリーン金融政策や金融当局による気候変動への取り組みについて考察。カーボンニュートラルに向けた世界の潮流の全体像を捉えた必読書。
目次
第1章 カーボンニュートラルな世界
第2章 カーボンニュートラルを支えるサステナブルファイナンス
第3章 環境的課題が変える企業経営
第4章 カーボンニュートラルで世界をリードするEUとイギリス
第5章 カーボンニュートラルを目指す中国:気候政策とグリーンファイナンス市場
第6章 環境意識の高い州政府、投資家、市民社会が生み出す米国のダイナミズム
第7章 中央銀行による気候変動対応とグリーン金融政策
著者等紹介
白井さゆり[シライサユリ]
慶應義塾大学総合政策学部教授。アジア開発銀行研究所のVisiting Fellowを兼任し、途上国の環境・気候変動とファイナンスに関する政策分析とG7に向けた政策提言に関与。野村サステナビリティ研究センターのアドバイザーおよび日清オイリオグループのアドバイザーも兼任。2020‐21年イギリス系のESGエンゲージメント専門会社EOS at Federated Hermesの上級顧問として企業や政府とのエンゲージメントを実施し、海外投資家との議論にも参加。2016-20年アジア開発銀行研究所客員研究員として金融政策や中央銀行デジタル通貨について分析し多くの国際会議で講演と議論を実施。2011-16年日本銀行政策委員会審議委員として金融政策に関与。2007-08パリ政治学院客員教授。元IMFエコノミスト。コロンビア大学大学院・経済学研究科博士課程修了、経済学博士(PhD)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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