内容説明
百年企業数で日本は世界No.1。その理由を研究した結果、李新春は日本の長寿企業の伝統には、絶え間ない発見と革新があるという理論を導き出した。エズラ・ボーゲルから40年。両者の共通点は日本人の際立つ学習力。しかし李はNo.1の起因を数百年遡る日本史と思想宗教哲学の中に見出しボーゲルと一線を画した。中国や世界経済に潜む富の集中リスクや、富二代の踊り場に来た創新力など、社会矛盾の解決策を西洋経営学に求めるのは難しく、むしろ、永遠のいのちを繋ぎ、社会と個人の幸福を実現し、伝統と革新を維持継承する日本老舗に注目する。見えにくい日本産業精神の本質が李の高い感性によって描かれ、まさに日本人が再び自覚すべき“ジャパン・アズNo.1”の令和版となっている。
目次
日本百年老舗とは
日本社会の伝統と商人精神
百年老舗:その独自性と研究の意義
日本百年企業調査研究
月桂冠:伝統から現代に向けて
美濃吉:伝統と現代
古梅園:現代に生きる古代工匠伝統
シャボン玉石けん:グリーン・イノベーション戦略の堅守
川島織物:御所御用達織物工房から現代繊維企業へ
福寿園:茶文化の伝承と現代化
島津製作所:発明家族から現代革新企業へ
日本の百年老舗企業:伝統と革新
日本百年企業の革新と発展
日本企業調査研究報告:伝統と革新―中日家族企業比較
著者等紹介
古田茂美[フルタシゲミ]
港日商務研究中心代表。中山大学管理学院訪問学者。香港貿易発展局日本首席代表、マカオ大学商工管理学院客員教授、マカオ大学アジア太平洋経済管理学研究所プログラムディレクター、北九州市立大学大学院マネジメント研究科特任教授、九州大学経済学府産業マネジメント研究科客員教授、立命館大学経営学専門職大学院客員教授、大阪市立大学経済学部講師など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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