内容説明
地球温暖化による影響が深刻化しエネルギー政策の転換が求められている。本書は、従来それぞれ独立し検討されてきた気候変動とエネルギーのグローバル・ガバナンス論を統合した新たなグローバル・ガバナンス論の構築を試み、気候変動に関する国際規範がエネルギーに関する国際レジームおよびアジア各国の政策形成においてどのように受容されてきたかを検討する。
目次
分析の枠組み
第1部 国際エネルギーレジームにおける気候変動規範の受容(気候変動に関する国際規範;国際エネルギーレジームにおける気候変動規範の受容過程;気候変動規範の形成におけるIEAの役割)
第2部 アジアのエネルギー政策における気候変動規範の受容(日本のエネルギー政策の変遷;中国のエネルギーに関する五カ年計画の変遷;ASEANの気候変動政策とエネルギー政策)
第3部 IEAの政策手法に関する実態分析(エネルギー政策に関する国別審査;『世界エネルギー展望』のシナリオ分析;技術協力プログラムの実態調査)
総括と提言
著者等紹介
服部崇[ハットリタカシ]
1967年生まれ。1991年、東京大学教養学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。国際エネルギー機関(IEA)環境・気候変動ユニット長、経済産業省経済連携交渉官等を経て、2018年7月、京都大学経済研究所特定准教授に着任。2020年10月より2021年6月まで特定教授、2021年10月より特任教授。ハーバード大学ケネディ行政大学院修士(公共政策)、東京工業大学博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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