内容説明
社会の安定のために、貨幣を制御しなければならない。国際金融危機の背景には、行き過ぎた富の流動化(証券化)がある。流動性は制度・権力によって支えられる。それを世界経済のレベルで解き明かすことが重要である。かつては、そのような視座をもつ経済理論・思想があった。忘れられた貨幣論を再発見し、貨幣の暴走をしずめる知恵を歴史に探る。
目次
序章
第1章 バブルの古典理論―ジョン・ローの貨幣論
第2章 利害対立と信用管理―J.R.コモンズの通貨管理論
第3章 流動性と権力―A.A.バーリの人為的流動性論
第4章 流動性と制度―ケインズの自己利子率論
第5章 国際資本移動と中心国の責任―ヌルクセ理論の再評価
第6章 周辺と異質性へのまなざし―杉本栄一の短期流動性原則論
終章
著者等紹介
高英求[コウヨング]
1962年大阪に生まれる。1986年京都大学経済学部卒業。1991年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。九州国際大学法経学部、経済学部を経て、中部大学国際関係学部・大学院国際人間学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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