内容説明
本書では再生事例として、純粋な民間組織というよりも半官半民、あるいは地域の社会的使命を担った組織を取り上げている。こうした組織のほうが、自己再生の困難性は大きいと考えられるからである。倒産寸前の危機を回避し、利用客と日々接する乗務員を中心にサービス品質の向上に取り組んだ「はとバス(東京都)」、生産が縮小する中で、産地のブランドを立ち上げようとその意義を組合員と共有していった「今治タオル工業組合(愛媛県)」、入館者が減り続ける状況の下で、新たな展示対象の発見とその飼育技術の開発、向上に取り組んだ「加茂水族館(山形県)」の3つの事例を描く。
目次
組織の自己再生
第1部 理論的背景編(組織学習の「探求」と「活用」;再生と「探求」;再生へ舵を切る学習プロセス)
第2部 実証研究編(理論的フレームワーク;研究の方法;再生事例の記述;理論的見解の考察)
結論と今後の課題
著者等紹介
北真収[キタマサノブ]
摂南大学経営学部教授。1954年9月和歌山県生まれ。20数年間、メーカーや(株)野村総合研究所にて、企画・調査や海外業務などに携わる。2004年、北九州市立大学経済学部に赴任、その後、大学院教授。2012年、岡山大学経済学部/大学院教授。2018年から現職。専門は経営戦略、組織再生。東京工業大学大学院社会理工学研究科経営工学専攻博士後期課程修了。博士(学術)(東京工業大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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