内容説明
世界的に深刻な地球環境・資源問題、地域創生問題を解決すべく、環境経営という社会的共有価値を創造する環境統合型生産システム構築を提起する。動脈流と静脈流の統合に向けた課題、各基幹産業での環境統合型生産システム構築の現状と課題、そして環境モデル都市・長野県飯田市での環境統合と地域創生の実践を分析し、環境統合型生産システム構築の可能性と展望を示す。
目次
第1部 生産システムの現代的課題と環境革命(環境統合型生産システムの現代的課題;環境統合型生産システムにおける動脈・静脈循環;地域における環境統合の意義と限界―主体形成の観点から)
第2部 環境統合型生産システムの産業展開(日本企業のCSR経営の課題;環境統合時代の電気事業;鉄鋼企業による環境リサイクル事業の展開―北九州エコタウンにおける「食品廃棄物エタノール化」事業の事例;半導体産業における環境問題の現段階;日本自動車企業による廃棄物抑制の進展と限界;電気機械のリサイクルにおける静脈企業ネットワーク―主に産業廃棄物としての電気機械を対象として;廃棄物処理・リサイクル業から循環型素材産業への進化―協栄産業のPETボトルリサイクルを事例に;建設廃棄物をめぐるリサイクル需要の創出とその経緯―廃石膏ボードのリサイクルを事例に)
第3部 環境統合型生産システムと地域創生の取り組み(地域展開)(長野県上伊那・下伊那地域の産業構造と環境統合の展望;飯田下伊那地域の航空宇宙産業の域内連携の展開;長野県飯田市における環境政策―「南信州いいむす21」を中心に)
著者等紹介
中瀬哲史[ナカセアキフミ]
大阪市立大学大学院経営学研究科教授。博士(商学)。1963年大阪府東大阪市生まれ。大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程修了。高知大学人文学部講師、助教授、大阪市立大学大学院経営学研究科助教授、同准教授を経て現職
田口直樹[タグチナオキ]
大阪市立大学大学院経営学研究科教授。博士(商学)。1968年岐阜県中津川市生まれ。大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程単位取得退学。金沢大学経済学部講師、助教授、大阪市立大学大学院経営学研究科准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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