内容説明
ASEAN経済共同体(AEC)創設、加盟各国が中所得以上に発展したASEAN新時代が到来。高所得国シンガポール、高位中所得国マレーシアとタイ、低位中所得国インドネシア、フィリピン、ベトナムとラオス、低位中所得国の仲間に入りつつあるカンボジアとミャンマー、各国の現段階と持続的発展の条件を分析し、AEC、対中・対日関係、メコン河流域開発、平和環境の今後を展望。現代ASEAN経済を学ぶ必読書。
目次
アジアダイナミズムの中のASEAN経済
第1部 ASEAN各国の現段階の課題と展望(インドネシア経済―資源依存から高付加価値への課題;マレーシア経済―先進国入りを目指す多民族国家;シンガポール経済―転機を迎える都市国家;タイ経済―経済発展と民主化;フィリピン経済―低成長から脱出の可能性;ベトナム経済―高位中所得への発展の展望;カンボジア経済―持続的な成長を目指して;ラオス経済―ランドロックからランドリンクへ;ミャンマー経済―始動する経済のこれまでとこれから)
第2部 地域としてのASEANと日本・中国(FTAから経済共同体へ―ASEANの経済統合の現状と展望;メコン河流域諸国の開発とASEAN;中国の台頭とASEAN;ASEANと日本の新たな関係;ASEANをめぐる地域の平和環境の展望)
著者等紹介
トラン・ヴァン・トゥ[トランヴァントゥ] [Tran Van Tho]
ベトナム出身、高校卒業後、1968年日本の国費留学生として来日。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。日本経済研究センター主任研究員、桜美林大学教授などを経て、早稲田大学社会科学総合学術院教授。経済審議会専門委員、ベトナム首相経済行政改革諮問委員、ハノイ大学客員教授、ハーバード大学客員研究員などを歴任。著書に『産業発展と多国籍企業―アジア太平洋ダイナミズムの実証研究』東洋経済新報社、1992年(「アジア太平洋賞」受賞)、『東アジアの経済変動とベトナムの工業化への途』(NXB Chinh tri quoc gia出版、ベトナム語、2012年ベトナム優秀図書賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。