内容説明
組織変革のメカニズムを4社事例で実証解明。優れた経営者は、経営戦略や意思決定の基盤は、現場で日常的に反復される活動にあると深く認識しており、企業の持続性の原点とも言えるルーティン活動を、組織レベルのルーティンとして捉えている。本書は、計画的で創発的な組織変革、歴代の経営者が受け継いできた経営哲学を基軸にした組織ルーティンの変革の実証的解明を図るものである。
目次
第1部 組織ルーティンの研究:理論研究(組織ルーティンの機能;企業の持続性の分析単位としての組織ルーティン;戦略的組織ルーティンのSECIプロセスによる形成メカニズム)
第2部 戦略的組織ルーティンのメカニズム(組織変革による戦略的組織ルーティンの形成プロセス―キヤノン;組織変革による組織形態の変化―花王;組織変革による戦略的組織ルーティンの破壊と創造―東レ;組織変更によるダイナミック・ケイパビリティ形成―ダイキン工業)
第3部 戦略的組織ルーティンからダイナミック・ケイパビリティへ(キヤノン・花王・東レ・ダイキン工業の組織変革―計画的変革と創発的変革;戦略的組織ルーティンの創造からダイナミック・ケイパビリティの形成へ)
著者等紹介
槇谷正人[マキタニマサト]
1957年大阪府生まれ。1981年関西学院大学商学部卒業。シャープ株式会社勤務。1987年学校法人産業能率大学総合研究所勤務。2008年徳山大学経済学部准教授。2011年摂南大学経営学部准教授。明治学院大学経済学研究科博士後期課程修了(博士:経営学)。2012年摂南大学経営学部教授で現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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