内容説明
本書は、チェコを中心とする中欧諸国に進出した日系企業の投資状況の調査記録と成果である。旧社会主義体制であった当該諸国への日系企業の進出は、日本的生産方式の適応や欠勤率などの点で課題があったものの、2010年以降、次第に日本的生産方式が定着してきたプロセスを、調査記録をもとに明らかにするもの。著者10年にわたる研究成果。
目次
第1章 欧州の福祉国家レジームとチェコ(欧州の福祉国家像;多様な資本主義、福祉国家レジームによる国家類型化の系譜 ほか)
第2章 チェコ経済の概観(体制転換25年;経済構造 ほか)
第3章 チェコの対外直接投資と日系企業1:日系企業進出ブーム期(投資インセンティブ;企業訪問と聞き取り調査(2003年) ほか)
第4章 チェコの対外直接投資と日系企業2(2010年‐2014年)(対外直接投資と日系企業;トヨタ生産システムとTPCA ほか)
第5章 チェコのトヨタ系企業の投資動向:まとめにかえて(トヨタ生産方式;トヨタおよび他者との関係 ほか)
付録 企業訪問記録
著者等紹介
池本修一[イケモトシュウイチ]
1957年生まれ。日本大学経済学部教授。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位修得退学。日本総合研究所調査部研究員、ロシア科学アカデミー中央経済数理研究所客員研究員、ケンブリッジ大学客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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