内容説明
組織論の革命を先導したバーナード。その言説は、日常の組織運営の細部観察から現代社会を貫く原理的対立の洞察に至るまで、諸多の光彩と陰影に満ちている。その魅力に惹かれて幾多の優れた研究者がその理論の研鑽と普及に勤しんだ。本書はその奮励努力を跡づけると共に、バーナード理論に内在する重大な瑕疵について読者の注意を促している。著者、バーナード理論研究の集大成!
目次
“組織”定義の生成・確定の経緯
対コープランド反論の再検討
加藤勝康。‘3つの視点の出会い’
北野利信。企業価値の創造
飯野春樹。‘責任と権威’の理論
庭本佳和。‘バーナード経営学’の展開
挿入。ルーマン‐バーナード問題瞥見
真野脩。組織経済論への挑戦
小泉良夫。側生組織論との格闘
渡瀬浩。HO‐SOモデルの意義
馬場敬治・岡本康雄・土屋守章。バーナード・サイモン理論の形成
総括に代えて―バーナード理論の現在
経営学と経済学―学説史的素描
著者等紹介
川端久夫[カワバタヒサオ]
1929年福岡県に生まれる。1952年九州大学経済学部卒業。同学部助手、大阪社会事業短期大学講師・助教授、九州大学経済学部助教授、教授、熊本学園大学商学部教授を歴任。現在、九州大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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