出版社内容情報
歴史の虚実を剔抉し,東京裁判史観や自虐史観でもない「第三の史観」の提示・確立を目指す著者渾身の力作である。
内容説明
大東亜戦争は愚かな戦争だったと非難するのは易しい。しかし世界最強国を相手に3年9か月にわたり独りで戦ったという事実は重い。それを解明するには歴史を遡り、また世界政治を規定している文明観、世界観の違いにまで想いをめぐらさねばならない。東京裁判史観や自虐史観でもない「第三の史観」の確立を目指す著者渾身の力作。
目次
第1部 近現代の日本の発展と国際関係(近現代日本の発展と対外戦略;日支関係の進展と外交政策;日米関係―その歴史と展開;欧米の戦争態勢と日米開戦への途)
第2部 大東亜戦争の性格と意味(日本の大陸進出およびアジア主義;アジアにおける日英の競争と対立;日米の戦い:「太平洋戦争」―未成国家の正面衝突;大東亜戦争とは何であったのか―近現代史のなかの日本のあり方を問う視点から)
第3部 戦争回避の可能性と条件を探る(戦争回避と新しい国際秩序の模索;わが国における戦争回避の可能性;戦争を無くすことが出来るのか―結びに代えて)
著者等紹介
吹田尚一[スイタショウイチ]
昭和8年、福井県小浜市に生まれる。早稲田大学第一政治経済学部経済学科卒業。30年4月、(財)三菱経済研究所入所。45年9月、(株)三菱総合研究所へ移籍。研究開発部・主任研究員、応用経済部長を経て、取締役となり、政治経済部門長兼応用経済部長、産業戦略部門長などを歴任。63年12月、常務取締役。退任後、平成10年4月、敬愛大学国際学部教授となり、14年3月、退職。現在、(社)日本経済復興協会理事を歴任後、実証エコノミストとして、また近現代史研究家として執筆・講演活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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