内容説明
社会における生産を基軸にして、現代における責任のあり方を、哲学にその基礎を求めて解明した、本格的な『経営哲学』を語る。東電の原発問題をケースにしながら、文明・制度・企業を取り巻く諸相に踏み込み、現代の責任の基礎原理をさぐる。現代企業の持つ問題に対して多様で広い視野のための指針の書。
目次
第1章 経営哲学の諸部門と基礎的課題(哲学の諸部門;哲学に隣接する諸概念―思想・理念(信念)・価値観・世界観 ほか)
第2章 経営哲学における分業の基層(「分業の基礎」―現代企業の経営哲学の基礎を求めて;結び―分業の基層と経営哲学)
第3章 経営学における責任の行方―経営哲学的観点の意義(経営学における責任論について;結び)
第4章 社会的責任論の現状とステークホルダー概念の淵源について(社会的責任論の現状;「企業の社会的責任」の歴史的経過と21世紀―パラダイム・シフト ほか)
第5章 経営哲学からの東電福島原発の事故責任(現在までの福島原発事故に関する調査報告書の比較とその課題;経営哲学からの福島原発事故責任の検討と課題 ほか)
著者等紹介
厚東偉介[コウトウイスケ]
1943年7月東京に生まれる。1966年3月早稲田大学第一商学部卒業。1971年3月早稲田大学大学院商学研究科博士課程単位取得満期退学。4月立正大学経営学部専任講師。1980年4月立正大学経営学部教授。1995年4月早稲田大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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