内容説明
本書は「組織とは何か」というきわめて根底的な問いに基づき、コミュニケーション、シンボル、メディアといった分析概念を精緻化することから「舞台としての組織」像を提示するものである。その試みは従来の組織論が自明視してきた「組織は秩序を有する合理的な客観的事物である」という前提を疑うことから始められる。
目次
組織とは何か、組織論とは何か
第1部 組織とコミュニケーション(組織に接近する方法―パラダイム、メタファー、フレーム、パースペクティブ;組織を分析する方法―コミュニケーション概念の精査;コミュニケーションと組織―コミュニケーションが組織を生み出す)
第2部 組織概念の再検討(組織目的―モニュメントとしての組織目的;組織戦略―アカウンタビリティ論への展開;組織構造―ツリー、ネット、サークル、リゾーム;組織文化―「シンボルとしての組織」概念の提唱;組織の記憶と使命―組織のメタコンテクストとメタコード)
第3部 組織社会学の可能性(組織秩序を説明するオルタナティブを求めて)
組織を理論社会学的に研究すること
著者等紹介
竹中克久[タケナカカツヒサ]
1974年奈良県生まれ。2003年3月神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員、関西学院大学先端社会研究所専任研究員等を経て、2009年4月より明治大学情報コミュニケーション学部専任講師。専門は組織社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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