内容説明
東アジアコミューンそこに生きる個人・住民の生き方を問う!本書の独自性はその視角にある。何のための、誰のための統合なのかという視角は一貫している。重要なのは日々、地域で生きる諸個人であり、そこでの生活の質である。また統合の考察を通じて、今後の「このくにのかたち」とそこに生きる個人・住民の生き方を問うている。将来の「東アジアコミューン」を幻視する試論である。
目次
第1章 現代世界経済の基本的性格
第2章 東アジア統合論の諸潮流
第3章 東アジアにおけるマクロリージョンとアイデンティティ―EU統合との比較の視点から
第4章 東アジア海運と日本港湾の有機的ネットワーク―先進国型港湾政策への転換を求めて
第5章 グローバルスタンダード下の日韓農業の現状と連携
第6章 グローバリゼーションと地方の自律―日本の地方の現状と制度的枠組みを中心に
終章 人口減少社会の「衝撃」と地方の生存―「昭和幻想」からの脱却と地方のソーシャル・ネットワークの構築
著者等紹介
川本忠雄[カワモトタダオ]
1949年生まれ。1974年九州大学経済学部卒業。1980年九州大学大学院博士後期課程修了。1980~1982年九州大学経済学部助手。1983年下関市立大学経済学部専任講師。1997~1998年ロンドン大学SOAS(東洋アフリカ研究院)客員研究員。現在、下関市立大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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