内容説明
国内農業への影響や米国の対日圧力を恐れたTPP反対論が根強いなか、アジア太平洋地域の新たな通商秩序の構築に向けて、日本はいかなる戦略を持ってTPP交渉に臨むべきか。本書は、TPP推進論を唱える気鋭の研究者14名が、日本のTPP戦略の課題と展望について様々な視点から考察を試みたものである(本書はしがきより)。
目次
第1部 新たな通商秩序とTPP(TPPと21世紀型地域主義;米国のTPP戦略と日本;環太平洋経済連携協定(TPP)交渉の論点
TPPと東アジア経済統合―日中韓の視点から
アジア太平洋の貿易構造とTPP)
第2部 日本のTPP参加:意義と課題(TPPと日本経済の再生;日本の産業界とTPP;日本のTPP交渉参加を巡る論争;日本のTPP参加決定過程;TPPをめぐる有権者の選好形成メカニズム;TPPと農業・食の安全;戸別所得補償とTPP;日本のTPP参加と「尊王攘夷」)
著者等紹介
馬田啓一[ウマダケイイチ]
1949年生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、杏林大学総合政策学部/大学院国際協力研究科教授。国際貿易投資研究所客員研究員
浦田秀次郎[ウラタシュウジロウ]
1950年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、スタンフォード大学経済学Ph.D.取得。世界銀行エコノミストを経て、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。日本経済研究センター特任研究員
木村福成[キムラフクナリ]
1958年生まれ。東京大学法学部卒業。ウィスコンシン大学経済学Ph.D.取得。現在、慶應義塾大学経済学部教授。ERIAチーフエコノミスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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