内容説明
本書で筆者は、企業経営行動と社会・文化的要因との関わりを明らかにするために、マレー系・中国系・インド系の3つのエスニック集団が活動するマレーシアを取り上げ、それぞれが異なるパターンを示す企業経営行動の特徴を、政治・経済的環境だけでなく、価値観・家族関係・教育など、社会・文化的要因にまで踏み込んで、克明な検討を行っている。
目次
序章 本書の問題意識と構成
第1章 独立期に至る各エスニック集団の状況と独立以後の経営環境
第2章 企業経営主体の形成過程
第3章 企業経営行動の発展過程:事例研究
第4章 マレーシアにおける起業行動の分析
第5章 企業経営行動の比較分析
第6章 エスニック集団の社会関係および価値観の比較分析
第7章 企業経営行動の「型」を形成する諸要因
終章 研究の総括:本研究で明らかにしたことと残された課題
著者等紹介
岩田奇志[イワタキシ]
杭州大学(現浙江大学)で日本語を学び、北京外国語学院(現北京外国語大学)日本学研究中心(大学院)で、日本の社会・文化について学ぶ。来日して日本経営論を学び、のち清華大学で教鞭をとる。再来日のために退職。中国の社会と経営、および、企業経営行動と文化との関わりに関心を持つ。現在、熊本大学大学院社会文化科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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