内容説明
発展途上国の工業化に多国籍企業は如何なる影響を与えるのであろうか。本書では多国籍企業を経営資源の移転エージェントとしてとらえ、両者の関係をマレーシアという「場」で考察する。その際のキーワードがリンケージである。多国籍企業の持つ豊富な経営資源が子会社内にとどまるか、地場企業に波及するかはリンケージの形成にかかっている。
目次
第1章 発展途上国の工業化と多国籍企業
第2章 発展途上国の工業化と多国籍企業―分析の視点
第3章 マレーシアの工業化
第4章 マレーシア製造業における外資系企業
第5章 マレーシアの自由貿易地区
第6章 電機・電子産業における日系企業―その展開とリンケージ
第7章 マレーシア国民車プロジェクトと裾野産業の形成
第8章 多国籍企業による地場中小企業育成―政策的リンケージの創出
第9章 総括
著者等紹介
穴沢眞[アナザワマコト]
1957年生まれ。北海道大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(経済学、北海道大学)。北海道大学経済学部助手、小樽商科大学商学部講師、同助教授を経て同教授。マレーシア国立マラヤ大学政経学部客員研究員(1998年及び1993年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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