内容説明
このところ話題に事欠くことのない一次産品の抱える諸問題に対して多角的な分析を試みたのが、本書である。根底に流れるのは歴史構造主義的パースペクティヴであり、歴史を動かした一次産品、交易条件論争、天然資源ブーム、一次産品の国際金融化、フェアトレード運動、および近年の「大恐慌」まで多岐にわたる問題を縦横無尽に論じている。
目次
第1章 問題の所在
第2章 一次産品問題とプレビッシュ
第3章 歴史のなかの一次産品部門(イギリス「大不況」(1873~1896)下の資本移動
「金本位制」の実状
歴史構造としての一次産品部門―大航海時代以降
植民地的構造図式
一次産品にまつわる歴史物語)
第4章 工業化の時代と一次産品ブーム(これまでのトレンド―国際環境的背景;途上国の開発戦略;BRICsの興隆;3種類のメジャー軍団;新たに浮上した諸問題;フェアトレード運動)
終章 一次産品問題は永遠なり(途上国のモノカルチャーの現状;ついに来たアメリカ発の大恐慌?;一次産品問題の新たな地平)
著者等紹介
宮川典之[ミヤガワノリユキ]
1954年長崎県に生まれる。1978年同志社大学商学部卒業。1988年早稲田大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、岐阜聖徳学園大学教育学部および大学院国際文化研究科教授。専攻、開発経済論、国際経済論。この間、早稲田大学現代政治経済研究所と同旧社会科学研究所の特別研究員、名古屋大学経済学部、南山大学経済学部、椙山女学園大学生活科学部、愛知学院大学経営学部、中部大学大学院経営情報学研究科の兼任講師を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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