内容説明
世界貿易の急増と船舶の大型化に伴い「パナマ運河」は容量が限界に近づいている。それに対抗するため浮上した「第三閘門運河案」は、急成長を遂げる中国を含む東アジアや南米諸国と米東岸間の海上貿易量をどこまで吸収できるのか?工事着工直前のメガプロジェクトを徹底検証、パナマが中米のシンガポールに変身できるのかも展望。
目次
第1部 パナマ運河第三閘門運河案マスタープランの概要と検証(第三閘門運河案の実現に向けマスタープランを公表;マスタープランの主な内容;運河通航貨物の需要予測;運河通航料金政策;現行運河と第三閘門運河の関係;第三閘門運河の建設;水資源;工事開始に向け通航料金値上げと工事契約方式を確定)
第2部 パナマ経済と産業(マクロ経済の構造的特徴;パナマの主要サービス産業;米国からの返還地域の再開発計画;公的部門;政治;パナマの企業実態)
著者等紹介
小林志郎[コバヤシシロウ]
パナマ運河研究家、大学講師。1940年長野県生まれ。1967年早稲田大学大学院商学研究科修了。ジェトロ勤務、ジェトロ・アルゼンチン駐在等を経て、「パナマ運河代替案3ヶ国調査委員会」日本代表(1986年~93年)。「アルゼンチン開発調査」、「沖縄開発調査」等、ラテンアメリカ及びアジア地域の産業育成、経済開発調査に従事。パナマ政府「両洋間地域庁(ARI)」投資戦略アドバイザー(2000年~02年、JICA専門家)として現地派遣。「パナマ全国港湾開発調査」(02年~04年、JICA委託調査)、「パナマ運河閘門評価調査」(03年~04年、JBIC委託調査)等に参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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