内容説明
米国資本市場のメジャー・プレイヤーである「IRオフィサー」、「アナリスト」および「ポートフォリオ・マネジャー」の活動実態を解き明かし、同時に資本市場における規律維持の鍵を握るが、米国において過去十年間さまざまな批判に晒されてきたこれらが、いかに自主規制機関の努力により自生的に修復されてきたかを探る。
目次
第1章 資本市場におけるプロフェッション(アナリスト―投資意思決定情報作成の担い手;IRオフィサー―インテリジェント・リンクとしての高まる役割 ほか)
第2章 フェアネスとモザイク(公正開示規則制定までの経緯―規律の「弛み」と「揺らぎ」;重要なる情報論争と冷却化現象 ほか)
第3章 アナリスト利益相反問題(AIMR二〇〇一年公開草案の意義―再考・リサーチ業務の本質;AIMR二〇〇二年客観性基準の意義―利益相反問題をアナリストの質向上手段へ転化 ほか)
第4章 投資評価の中心課題(株価は期待の調整プロセスにより起こる均衡価格;効率的市場仮説をめぐる混乱 ほか)
第5章 資本市場ネットワークの変容(資本市場ネットワークとは何か;システムの安定性の維持 ほか)
著者等紹介
北川哲雄[キタガワテツオ]
青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授。早稲田大学大学院修士課程を経て中央大学大学院博士課程修了(同大学経済学博士)。1977年日本アイビーエム株式会社、1981年野村総合研究所、1989年モルガン信託銀行等勤務を経て現職。主な社会的活動として、(社)日本証券アナリスト協会編集委員会・試験委員会委員、JASDAQ証券取引所IR表彰委員会委員長(いずれも現任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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