内容説明
経営者の寿命は、その者の“哲学との生き様”で測れる。経営哲学が経営戦略で表出する。だが、誤魔化しの経営戦略によるその人物と会社は危機管理に迫られる。本書の「戦略と哲学」の“絆の科学”の主張は、最終的には経営者や指導者の自己経営に向けた危機管理学であり、「正当性」の死生観からのグローバル資本主義への超越戦略論である。
目次
「孫子の兵法」の現代的意義
「孫子の兵法」と経営者開発
「孫子の兵法」の経営戦略論的構図
経営戦略の哲学的基礎
戦略的思考と科学的行為
経営革新と創造活動
競争優位の戦略と哲学―市場戦略の基礎理論
産業主体の戦略と哲学
哲学連鎖と戦略統合
技術と生きる戦略と哲学
合併戦略と国際戦略―グローバル経営哲学事始め
“聖域”となる経営哲学―トヨタ型2元的1元論
著者等紹介
村山元英[ムラヤマモトフサ]
昭和9年東京下町生れ。米国コロンビア大学を経て、シートンホール大学院修了。その後、現在のプライス・ウオーターハウス・クーパー社(PW&C)に勤務。ニューヨーク、ロサンゼルス、東京の同社で、国際企業の経営相談業務を創設し、主として直接投資と国際合弁企業と、そしてM&Aの国際関連業務を担当する。アメリカの母校で教鞭をとり始め、帰国後は上智大学国際学部講師(英語で専門講義・経営学関連)を経て、昭和45年千葉大学助教授に就任。その後、同大学教授、大学院教授に就任。平成12年千葉大学停年退官。千葉大学名誉教授。商学博士。平成13年より、中京大学大学院、経営学研究科教授。平成15年より中京大学大学院・ビジネス・イノベーション研究科教授。「国際経営文化学会会長」、「経営哲学学会常務理事」、「金子国際文化交流財団評議員」など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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