内容説明
工業化とともに地域コミュニティ、伝統、文化が揺らぎ、さらに最近のグローバル化が地方を衰退させ、国家の枠組みを崩している。しかしこの情況と変容の中から、新たなコミュニティ形成がはじまった。本書はこれらを、農業、福祉、まちづくり、ボランティア、労働運動、環境、家族、帰属意識、風土との関係で文明史的かつ思想的に検討する。
目次
総論 現代社会とコミュニティ(近代文明の転換とコミュニティ;コミュニティ論の周流)
第1部 地域コミュニティの形成(食料および農業の危機と農村コミュニティの再生;新しい福祉とコミュニティの展開 ほか)
第2部 グローバル化とコミュニティ(ボランティア・コミュニティの展開;アメリカの新しい労働運動とコミュニティ形成 ほか)
第3部 もうひとつのコミュニティ(家族とコミュニティの現在;開かれたコミュニティの可能性―コミュニティ論の新たな視座 ほか)