内容説明
旧さと新しさとが併存した明治という激動の時代に老舗の家業を発展させ、あるいは新時代の事業を起こした若き商人たちの姿を、貴重な資料を織込みながら、見事に描いた渾身の力作。
目次
1 過去の栄光―老舗白木屋盛衰史
2 堀越角次郎三代と福沢諭吉
3 洋反物の国産化をめざして
4 呉服屋から百貨店への道
5 西洋小間物商の挑戦
6 渡辺治右衛門家の夢と破綻
7 明治の群小銀行の破綻
8 明治の商人の知恵と心意気
著者等紹介
白石孝[シライシタカシ]
1921年東京日本橋堀留の織物問屋に生まれる。1943年慶応義塾大学経済学部卒業。1958年同大学商学部教授、1965年慶応義塾常任理事、1975年同大学商学部長などを歴任。1984年杏林大学社会科学部長。1960年経済学博士。現在慶応義塾大学名誉教授、杏林大学名誉教授。専攻は国際経済学・通商産業政策史、近年は生まれ育った日本橋界隈の商業史研究をライフワークとする
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