内容説明
日本の大企業の多くは、海外での販売・生産活動の次の戦略課題として研究開発をどう展開するかに直面している。本書はこれらの課題を先進事例の実態調査をふまえて、研究開発のグローバリゼーションの論理を体系的に捉えた力作である。特に、今日のネットワーク社会の中でIT革命による情報通信技術を活用した研究開発のグローバル・ネットワークの視点とその構築に主眼をおいた意欲的な書である。
目次
第1章 日本企業の国際化と研究開発国際化問題
第2章 研究開発国際化問題の研究変遷
第3章 研究開発国際化の基本的枠組
第4章 海外研究開発の目的・現況・研究成果
第5章 研究開発の国際化とグローバルR&Dネットワーク
第6章 グローバルR&Dネットワークの枠組と実際
第7章 グローバルR&Dネットワークのサイティング―日本企業の欧米・アジアでの研究開発拠点の立地
第8章 結語と展望
エピローグ 研究開発のグローバルネットワークの経営学的背景―社会科学と実践経営論の深化を求めて