内容説明
成長とリスクの問題を真正面から問う力作!ベンチャー企業の経営・評価・育成を、実務、調査、理論の融合化の視点から捉えたユニークな書。本書の特徴は、ベンチャー企業経営の中心的課題である“成長”と“ビジネスリスク”という相矛盾するテーマに真正面から取組んだことである。更に、起業家、投資家、育成・支援者のそれぞれが、戦略的マインドをもつことの重要性を力説した好著。
目次
第1部 ベンチャー企業の環境(今、なぜ「起業」なのか;わが国の起業環境)
第2部 ベンチャー企業の経営(ベンチャー企業と戦略計画;ベンチャー企業の成長とビジネス・リスク;中小・中堅企業の持続的企業成長のメカニズム;ステージ別ベンチャー・マネジメントの実証研究;起業家の意思決定特性とベンチャー倒産)
第3部 ベンチャー企業の評価(ベンチャー評価の基本的フレームワーク;ベンチャーキャピタル投資:評価と育成;ベンチャー企業の価値評価)
第4部 ベンチャー企業の育成・支援(中小企業・ベンチャー支援策の課題と方向性;ベンチャー投資の出口システム整備)
著者等紹介
笠原英一[カサハラエイイチ]
1958年、神奈川県出身。明治大学法学部卒業。法政大学大学院社会科学研究科(経営学修士)、アメリカン国際経営大学院(サンダーバード・ビジネス・スクール)(国際経営学修士)修了。日米の機関投資家にファンド・マネジャーとして勤務。1989年に(株)富士総合研究所に入社、現在、経営コンサルタンツ・グループ主任経営コンサルタント。中小・中堅企業のクライアントに対し、研究開発からマーケティング、販売、財務(IPO、M&A等)、企業コミュニケーション(CI、IR)等に関する機能横断的な問題解決支援を行うコンサルタンティングを手がけている。通産省、中小企業庁のプロジェクトにも従事。主な論文として「中小企業の継続的成長と技術開発戦略」(日本中小企業学会)、「IR活動の効果測定に関する仮設とフレームワーク」(日本ベンチャー学会)、「企業成長モデルに関するコンティンジェンシー・アプローチ」研究・技術計画学会等がある。国際ベンチャー企業協議会(ICSB)日本支部プレジデント、日本中小企業学会、日本ベンチャー学会会員
福田昌義[フクダマサヨシ]
1948年、東京都出身。早稲田大学政治経済学部卒業。アメリカン国際経営大学院(サンダーバード・ビジネス・スクール)(国際経営学修士)修了。KDD、シティバンク(支配人)、欧州の投資銀行(駐日事務所・代表)等を経て、1992年に国際経営コンサルタントとして独立、現在、福田国際経営事務所・代表取締役、日本大学大学院講師(グローバル・ビジネス研究科および商学研究科)。また、公開・未公開企業の社外監査役・取締役・顧問等も兼任。一貫して国際関連のビジネスまたは新規の事業および市場の開拓などマーケティングと事業戦略を中心とする業務に従事。また、日・米・欧でのベンチャーキャピタル投資、成長企業の経営戦略にも長年の経験を持ち、関連分野の講演、論文多数(英語での講演・論文発表も含む)。さらに、経営戦略等の企業研修の企画・運営・講師にも豊富な経験を有する。国際ベンチャー企業協議会(ICSB・本部は米国)副会長・日本支部会長、山形県・鶴岡総合研究所研究顧問、日本ベンチャー学会、日本中小企業学会、在日米国商工会議所、国際文化会館等の会員
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