内容説明
精緻・説得的に企業間の概観図を描出。「金融ヘゲモニー」という新しい概念に基づき、現代米国主要企業間の競争と協調の関係、利害対立、支配、集団の形成と分解などの諸現象を生み出している構造と動態を理論的・実証的に展開する労作。
目次
第１章 制約、自由裁量および企業間権力
第２章 経営者の自律性、企業間協調および金融機関の役割
第３章 金融機関間協調の構造と機能
第４章 銀行の介入、機関株式保有および銀行支配
第５章 金融ヘゲモニーの構造
第６章 取締役兼任制
第７章 兼任制システムの構造：銀行中心性の意味
第８章 有向的兼任制、地域的集団の全国的企業間ネットワークへの統合
第９章 中枢企業と橋渡し企業、企業間ネットワークにおける協調と分業
第１０章 金融集団と資本家間競争
