内容説明
1929年に始る世界大不況、1987年の世界的株価暴落。資本主義経済システムが内包する「不安定性」「脆弱性」を意識下に、大恐慌においてのみ垣間見ることのできる「なまの」「潜在的な」経済メカニズムを追及。5年にわたる共同研究の成果。
目次
第1部 大恐慌の研究(アメリカ大恐慌の原因とそのメカニズム;1930年代アメリカの投資・消費行動;大不況と金融政策;1931年国際金融恐慌と再建金本位制;世界恐慌前後の大預金銀行)
第2部 戦間期経済の研究(昭和恐慌と大阪;昭和恐慌と都市小ブルジョワジー―神戸市における反百貨店運動の展開を中心に;戦時下「共同融資」と協調融資)