内容説明
独占資本主義の基軸的範畴「企業集団」の分析に際し、前提となる範畴を限定的にとりあげ、諸論者の見解の批判的吟味・検討を通して、その内容の規定し直しを図る意欲的書。
目次
第１編 資本主義一般の理論と独占資本主義の理論―方法論上の諸問題（資本主義一般の理論と発展諸段階の理論；資本主義一般と発展諸段階の関係をめぐる諸論点；『資本論』と『帝国主義論』の継承・発展関係；『帝国主義論』の方法をめぐる理論的諸問題；『帝国主義論』と現代帝国主義の諸理論）
第２編 独占と金融資本の理論（競争と独占；独占＝独占体制と「独占資本」；独占段階における支配的資本の規定性としての金融資本；金融資本と株式会社―富森虔児氏の所説の検討を中心として）
第３編 金融資本の多国籍的展開と国家（資本と国家；金融資本の多国籍的展開と国家；現代資本主義論における国家問題）
