内容説明
情報の本質は物と心を架橋するところにある。物心統合の視点から、主体性の情報論と有機体のシステム哲学を提唱。機械的な有限性に閉じこめられようとしている現代社会批判の分析視点の構築を目指す。
目次
第1部 情報に関する哲学的考察(情報化社会における有限性の問題;統合の視点―主体性とコード;人間と組織―主体性の情報論の立場から)
第2部 システムに関する哲学的考察(システム論の運動とその特徴;一般システム理論の思想;ホワイトヘッドの秩序論とヘンダーソン;バーナードのシステム論)
第3部 思潮の流れと時代相―歴史的考察(システム論における二つの流れ―カント的なるものとホワイトヘッド的なるもの;時代と管理)