内容説明
本書は、近年の産業構造の変化と雇用危機のなかで、西ドイツの輸出貿易の構造とその推移、そしてその基礎をなす輸出関連中小下請供給企業の状態についての実態調査をもとに、その存立形態の究明を意図したものである。また、本書中の大企業と中小企業の豊富で多彩な聴取り調査は、西ドイツの経済と貿易ならびに中小企業経営における諸問題を理解するうえで有益であろう。
目次
第1部 西ドイツの貿易構造と産業構造(実態調査の方法と経緯;調査時期における西ドイツの一般的経済状態;西ドイツの貿易構造;石油ショック後の西ドイツの輸出入貿易の変化と推移;西ドイツの主要貿易相手国と貿易の偏倚性;わが国の主要輸出入商品の構成と対比した西ドイツ貿易の趨勢とその対応;西ドイツの工業と手工業の構造および産業構造の変化)
第2部 実態調査の分析と評価(西ドイツにおける“Zulieferer”の用語と概念とその「下請」供給企業の存立形態―わが国の一社専属型下請企業との対比において;分析と評価;1973年と1982~83年の実態調査結果における主要な問題点と諸変化)
補遺 実態調査に関する諸資料
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- 和書
- 菅原伝授手習鑑 岩波文庫