出版社内容情報
《内容》 病気の患者も病んだ日本の社会も一体どこに問題があるのか,なぜ人々は幸福になれないのか―目前の患者の病を治すこととあわせて,社会の健康を目指すこともまた医師の職務であるとする著者の熱き思いが伝わってくる好随筆集.
月刊「メディカル朝日」に「Dr. 鈴木の辛口トーク」として連載されたものを単行本としてまとめたもの.
《目次》
1 援助交際と医療改革
2 医学の進歩と医療の衰退
3 カラスの勝手と勝手なカラス
4 民主的議論と陪審制度
5 即物的医療からの開放
6 統計騒乱節
7 失敗は失敗のもと
8 アリとキリギリス
9 私説日本医療史
10 職人としての医師
11 対応困難症候群
12 情報医原病と健康狂想曲
13 日本文化防衛論
14 弱者権力に搾取される強者
15 患者憐みの令
16 善意の隣人
17 日本人の宗教と臓器移植
18 運命の確率
19 大人のおもちゃ
20 権威なき時代の多数派良民
21 薬屋栄え医療廃る
22 霊長目ヒト科日本人
23 人間集団のポアソン分布
24 愚人か賢人か?
25 神々の遺産
26 情報化時代の憂鬱
27 マグロの涙,大海のメダカ
28 知識人の罪
29 現代の魔女狩り
30 間違いだらけの医療用語集
31 2人の喜助
32 天国の中の不幸
33 国民病としての健康不安
34 ジョークで迎えよう21世紀
35 ロシアン・ルーレット
36 倦マサラシメンコトヲ要ス
37 竹槍精神論
38 医療財源優先論
39 4人に1人
40 主婦的金銭感覚
41 誠意ある占い師
42 ノー・モア・サンキュー
43 医療サービス
44 30万人目の責任
45 泣く子と地頭
46 60歳の赤ん坊
47 村の特産品
48 わかっているけど
49 善き秋田県人
50 若きヒポクラテスたちの夢
51 医療の効率化と医療難民
52 石打の刑
53 悲しい勘違い
54 当たり前のこと
55 説明と同意
56 マッカーサー待望論
57 廃国置県
目次
援助交際と医療改革
医学の進歩と医療の衰退
カラスの勝手と勝手なカラス
民主的議論と陪審制度
即物的医療からの解放
統計騒乱節
失敗は失敗のもと
アリとキリギリス
私説日本医療史
職人としての医師〔ほか〕
著者等紹介
鈴木厚[スズキアツシ]
昭和28年山形県生まれ。北里大学医学部大学院を昭和59年卒業。これまで柏崎禎夫氏、近藤啓文氏、入交昭一郎氏、松岡康夫氏、秋月哲史氏らに師事する。研究テーマはリウマチ、膠原病。内科認定専門医、リウマチ学会評議員、臨床免疫学会評議員、北里大学医学部非常勤講師。平成2年より川崎市立川崎病院勤務、現在、同病院地域医療部長、同内科医長
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