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出版社内容情報
《内容》 胸部X線写真を適切に撮り,読影し,最終診断へ持って行くのは,日常診療の中でも重要な第1段階である.それは一枚の写真から推理をつけていく一種の謎ときにも似ている.本書は学生,研修医,臨床医を対象として胸部X線の影の謎の解き方をていねいに解説したものである.近年の技術の進歩にあわせ,computed radiographyの読影法にも言及し,充実した内容となっている.図表226点 《目次》 1章 肺の解剖と形態-形態異常と胸部X線写真 1.肺の解剖 2.正常な形態と胸部X線写真 3.胸部X線写真読影の手順 4.形態異常と胸部X線写真2章 よい胸部X線写真とは 1.指示する際の心がまえ 2.留意事項 3.胸部正面X線撮影のチェックポイント 4.肺野の区分 5.胸部正面X線像の読影手順 6.その他の撮影法 7.単純撮影法に追加される特殊撮影法3章 コンピューテッドラジオグラフィ 1.サイズ 2.画質 3.実際の読影について4章 読影に有用なサイン 1.孤立性腫瘤陰影の所見 A.腫瘤影の辺縁の所見 B.腫瘤影の内部所見 C.腫瘤陰影の周辺の所見 2.無気肺陰影の所見 A.各肺葉別の無気肺陰影 3.無気肺類似陰影の所見 4.線状影の所見 5.胸膜,横隔膜,縦隔病変の陰影所見5章 びまん性陰影 1.肺の実質と間質 2.肺胞性パターンと間質性パターン 3.間質性パターン(狭義)としての特徴的な陰影(性状) 4.陰影の分布 5.特発性間質性肺炎(IIP)について 6.肺炎 7.IIPと他の間質性肺疾患との鑑別の要点6章 陰影の消失と拡大・増強 1.どのような組織が陰影をつくるのか 2.なぜ陰影は消失するのか 3.肺の一部にみられる透過性亢進 4.透過性亢進を読影する際の注意 5.肺血管系の疾患7章 肺癌を疑うべき所見 1.末梢型腫瘤(peripheral masses) 2.肺胞上皮癌(alveolar cell carcinoma) 3.中心型病変(central lesion) 4.早期肺癌の発見8章 心臓・血管系の読影 1.単純X線撮影 2.心臓・血管系の病的変化索引