出版社内容情報
《内容》 酵素・蛋白質の生化学から現代の分子生物学に至る分野を,眼科医のために1冊にまとめた.Glossaryを充実させ,この分野に興味ある若い眼科医以外にも興味を持って読み進められるよう工夫した. 《目次》 I 眼科からみた知っておきたい基礎事項 1.神経細胞の構築 2.グリア細胞の構築 3.カルシウムと細胞情報 アポトーシスと細胞周期 4.細胞増殖因子 5.発生分化と増殖因子 6.複合糖質 7.フィブロネクチン フィブロネクチン点眼作成方法 8.カドヘリン 9.インターフェロン 10.サイトカイン 11.アラキドン酸カスケード 12.ストレス蛋白質 13.アポトーシス 壊死(グルタミン酸誘発神経細胞壊死) 14.NO合成酵素 15.フリーラジカルと過酸化脂質 16.免疫の仕組み(分子医学的に) 17.癌遺伝子と癌抑制遺伝子 18.コラーゲン型と代謝 19.糖尿病の分子医学 20.血液凝固と線溶 21.循環調節ペプチド(エンドセリンなど) 22.DNA診断 23.遺伝子治療II 組織別にみた代謝 1.眼表面・強膜 1 涙液の産生 2 涙の生理活性物質 3 角膜上皮細胞とBowman膜の代謝 4 ケラトサイトと角膜実質の代謝 5 角膜内皮細胞とDescemet膜の代謝 6 角膜創傷治癒 7 角膜融解と軟化 8 円錐角膜 9 角膜血管新生 10 杯細胞と結膜上皮細胞の代謝 11 結膜下組織の創傷治癒(緑内障濾過手術と関連して) 12 強膜の組成と成長因子 2.水晶体 1 水晶体の組成(イオン,蛋白質) 2 水晶体の透明性維持(正常代謝) 3 白内障の発生(異常代謝・動物モデルを含む) 4 水晶体の加齢変化 5 後発白内障の成立 3.房水・ぶどう膜 1 房水の性状(正常) 2 房水の生理活性物質 3 二次房水の産生 4 線維柱帯と細胞外マトリックス 5 フリーラジカル・活性酸素からみた眼内炎 6 血液房水関門 7 ACAID 4.網膜・硝子体と視路 1 硝子体の構造と組成 2 硝子体の代謝 3 硝子体の液化 4 網膜・硝子体の増殖変化 5 神経細胞とグリア細胞の干渉(代謝) 6 視物質の代謝・遺伝 7 網膜色素上皮細胞の代謝 8 血液網膜関門 9 網膜内情報処理と神経伝達物質 10 網膜のトランスポーター 11 変性網膜の代謝 12 虚血網膜の代謝 13 網膜血管新生の機序 14 網膜神経細胞の再生と生理活性物質 15 視神経の再生と生理活性物質III 用語解説索引
内容説明
眼科医の視点でわかりやすく書かれた眼科医のための分子生物学。生理学・生化学・病理学・薬理学という従来の基礎医学の垣根をはずして、生命現象を論ずるのに物質をもってあたる細胞・分子生物学への招待。
目次
総説 眼科診療と細胞・分子生物学
解説(眼科からみた知っておきたい基礎事項;組織別にみた代謝;用語解説)