出版社内容情報
《内容》 肝疾患の中でも薬物性障害が増加している現状をふまえ,著者が長年にわたり経験した薬物性肝障害例を薬効別に分類し,その病像・病型・薬物との因果関係についてまとめたほか,さらには薬物の代謝,障害機構にまで言及した.図204点,表58点 《目次》 [1]薬剤と肝障害 1.麻酔剤と筋弛緩剤 A.麻酔剤 B.筋弛緩剤 2.鎮痛剤と非ステロイド抗炎症剤 A.麻薬性鎮痛剤と拮抗性鎮痛剤 B.非麻酔性鎮痛剤と非ステロイド抗炎症剤(NSAID) C.通風治療薬 3.抗てんかん剤と抗Parkinson剤 A.抗てんかん剤 B.抗Parkinson剤 4.抗微生物剤 A.駆虫剤 B.抗生物質 C.抗菌剤 D.抗原虫剤 E.抗らい抗結核剤 F.尿路疾患化学療法剤 5.抗悪性腫瘍剤 A.アルキル化剤 B.代謝拮抗剤 C.抗腫瘍剤 D.アルカロイド剤 E.その他の抗悪性腫瘍剤 6.心臓脈管系剤 A.抗不整脈剤,強心剤 B.血圧降下剤 C.血栓症予防・治療剤 D.利尿剤 E.血管拡張剤 7.皮膚疾患治療剤 A.乾癬治療剤 B.その他の皮膚疾患治療剤 8.消化管疾患剤 A.消化性潰瘍治療剤 B.腸疾患治療剤 C.その他の消化管疾患剤 9.抗糖尿病剤 A.スルホニル尿素系剤 B.ビグアナイド系剤 10.免疫賦活剤,免疫抑制剤 A.免疫賦活剤 B.免疫抑制剤 11.精神薬理 A.神経遮断剤 B.催眠剤と鎮静剤 C.精神神経賦活剤(抗うつ剤) D.中枢神経系賦活剤 12.性ホルモン A.性ホルモン B.性ホルモン拮抗剤,その他 13.甲状腺疾患治療剤 A.抗甲状腺剤 B.甲状腺機能亢進剤 14.その他分類不能薬剤 A.解毒剤 B.抗ヒスタミン剤と抗アレルギー剤 C.造影剤 D.胆石融解剤 E.脂質代謝改善剤 F.分類不能薬剤 G.ビタミン 15.民間薬,漢方薬 A.薬草 B.鉱物 C.その他 D.鍼,灸 E.その他の民間薬 F.汚染物質 G.小柴胡湯 16.まとめ 1.診断に関する考案 1.A群 2.B群 3.C群,D群 4.E群 5.F群,G群 2.経験症例の検討 1.診断に関する検討 2.病型に関する検討 3.好酸球浸潤に関する検討 4.慢性活動性肝炎──自己免疫性肝炎 3.治療・予防 4.まとめ[2]薬物代謝と障害機構 1.肝と薬物代謝 はじめに A.薬物代謝における肝 B.薬物の効果 C.肝疾患と薬物代謝 まとめ D.内科領域における薬物相互作用 おわりに 2.薬物による肝病変 A.薬物性肝障害の組織病変 B.超微細構造的変化──小胞体 C.肝病変の臨床的意義 3.ミクロソームと肝細胞障害 A.ミクロソーム機能 B.肝細胞障害とCa C.Caの組織化学と肝障害 4.まとめ結語索引
内容説明
本書は著者が約15年間に経験した薬物性肝障害例を中心に、その病像、病型、さらに薬物代謝、障害機構についても述べる。
目次
1 薬剤と肝障害(麻酔剤と筋弛緩剤;鎮痛剤と非ステロイド抗炎症剤;抗てんかん剤と抗Parkinson剤;抗微生物剤 ほか)
2 薬物代謝と障害機構(肝と薬物代謝;薬物による肝病変;ミクロソームと肝細胞障害;まとめ)