出版社内容情報
《内容》 消化性潰瘍の成因を治療の観点から解説し,各種診断法の実際,PPIなど話題の治療法をはじめ,各治療法の有効性と限界や,最新のトピックスについてもわかりやすく解説. 《目次》 総 説High Quality Healingを目指して治療の観点からみた消化性潰瘍の成因 <防御機構の破綻> [1]粘液・リン脂質(phospholipids)の変化 [2]HCO3-(重炭酸イオン)の変化 [3]粘膜血流の異常 [4]粘膜防御因子(cytoprotection)の低下 [5]活性酸素消去機構の低下 [6]EGF,EDRF,エンドセリン,PAFの異常 [7]胃排出機能の異常 <攻撃因子の変化> [1]消化性潰瘍の成因における酸分泌の変化の意義 [2]ペプシンの変化 [3]Helicobacter pyloriの関与 消化性潰瘍の発生に遺伝的素因は関与しているか 消化性潰瘍における調節因子の役割 消化性潰瘍の発生における外的因子の役割消化性潰瘍の診断の実際 X線診断 内視鏡診断 村上分類の臨床上の意義治 療 <薬物療法> [1]初期治療のすすめ方 (1)酸分泌抑制薬:H2ブロッカー (2)酸分泌抑制薬:プロトンポンプインヒビター (3)Helicobacter pyloriの除菌 (4)その他:制酸剤,抗コリン剤他 (5)多剤併用療法 (6)粘膜防御因子増強薬 [2]維持療法のすすめ方 [3]治療はいつまで続けるか [4]pHモニターからみた酸分泌抑制剤の使い方 潰瘍出血に対する内視鏡的治療 手術適応の判断 <その他の治療法> [1]食事療法 [2]心身医学的治療法トピックス索引