出版社内容情報
《内容》 近年急速に発展し成績が安定した食道静脈瘤に対する内視鏡的硬化療法を,これから本法を始めようとする若い医師の為に企画したテキストの決定版.臨床上のあらゆる問題点を項目として取り上げ,プラクティカルに記述.食道静脈瘤の新しい内視鏡記載基準を踏まえた一冊.4色刷 《目次》 1.食道静脈瘤硬化療法の歴史と現況 1.食道静脈瘤治療の歴史 2.外国とわが国における現状 3.わが国の社会医療面からみた硬化療法2.静脈瘤の成り立ち 1.病態と原因疾患 2.静脈瘤の血液供給路と形態 3.食道静脈瘤の構造3.食道静脈瘤の内視鏡所見 1.食道静脈瘤の記載基準と内視鏡所見 2.胃静脈瘤の記載基準と内視鏡所見 3.静脈瘤出血点の内視鏡所見とその記載法 4.内視鏡的硬化療法に伴う食道静脈瘤の形態変化,再発所見と記載基準4.食道静脈瘤のX線造影所見と超音波内視鏡所見5.硬化剤の種類と薬理作用 総論 1.エタノールアミンオレイトの薬理作用とその特徴 2.エトキシスクレロールの薬理作用とその特徴 3.TSSの薬理作用と特徴 4.各種硬化剤の比較─実験からみた効果の差─6.硬化療法の準備7.硬化療法の手技 1.待期予防例に対する硬化療法 2.緊急出血例に対する硬化療法(緊急硬化療法) 3.再発例に対する硬化療法 4.胃静脈瘤に対する硬化療法 5.孤立性胃静脈瘤に対するバルーン下逆行性経静脈的塞栓術 6.スライディングチューブ使用の硬化療法 7.陰圧下穿刺法(NP-tube method) 8.シアノアクリレイトを用いた硬化療法 9.内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)8.硬化療法の術前・術中・術後の管理 1.術前・術後の管理 2.術中の管理9.再発・再出血の予防10.硬化療法の成績と合併症 1.成績と合併症のアンケート集計 2.長期予後からみた成績 3.硬化療法の臨床効果と長期予後;とくに非治療群との対比 4.合併症対策と処置11.硬化療法の適応と限界 1.適応の限界 2.予防例に対する適応と限界 3.肝癌合併食道静脈瘤の対応 4.開腹手術を要する患者に食道静脈瘤があったときどうするか12.まれな消化管静脈瘤13.硬化療法─将来の展望索引