病理医にも役立つ法医解剖入門

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  • サイズ B5判/ページ数 200p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784830606076
  • NDC分類 498.91
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 病理学と法医学は,いずれも明治維新後にドイツ医学から移植されたものであるが,従来この2つの学問分野で実務が重なることはまずなかった.しかし最近,病院着院時心肺停止(CPAOA)のまま死亡する症例や,承諾解剖の増加による内因子関与の死亡例など両分野の境界事例が増えてきている.こうした境界域での実務担当者として監察医があげられるが,監察医制度は東京や大阪などわが国では4地区にしかなく,また監察医育成のための教育システムも大学にはない.そこで,とくに法医学的なトレーニングを積んでいない病院病理医を中心とした解剖医のために,病理医が行なえる範囲内での法医解剖の実際について,実務に即しつつ具体的にわかりやすく解説.若手法医学者にも十分参考となる内容.

内容説明

病理・法医の狭間で苦労するケースの多くは病院病理の現場で生じうるものであろうと考える。特に法医学的トレーニングをほとんど積んでいない病理医にとって、病歴の不明な、外因子の影響も否定できないといった解剖は不安であるのは無理からぬことである。本書はそういったきびしい環境の中に置かれている病院病理医を中心とした解剖医の、少しでも助けになれるようにと企画され、具体的には雑誌「病理と臨床」2001年4月号から2002年3月号にわたり連載された“病理医が知ってほしい法医学的諸問題”をベースに、大幅な加筆をしたものである。

目次

法病理学と法医解剖
異状死体の基礎知識
異状死体の見方とその対応(外表所見の記録;外表上の法医学的異状所見;一般内部所見と法医学的異状所見)
突然死の法医学(心臓性突然死:虚血性心疾患を中心に;心臓性突然死:心筋疾患を中心に;心疾患以外の原因による突然死;小児の突然死)
中毒が疑われた場合の注意点
交通事故に関連した剖検ならびにその診断上の注意点
医療事故が疑われる症例の扱い
剖検所見の問い合わせに関する諸問題とその対応
法的に問題と思われる剖検症例に遭遇した場合の病理医の最低限の対処方法
米国における法医学と病理学の現状
司法解剖・病理解剖等に関連する主な法令ならびに通知
Q&A 病理医から実際に寄せられた質問

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