感想・レビュー
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うえ
7
「戦国時代における武州御嶽山は、それまで単に蔵王権現の霊山としての多くの修験者達の修行場としての立場から前進し、その信仰霊験を流布すべく固定した宗教形態が完備され、その信仰を広め檀那を獲得するための御師ー山内に定住していた修験者達ーの発達、古来より蔵王権現信仰の中心であった世尊寺、さらに当山の復興に有力であり領主三田氏の勢力・新興の禅宗教団の発展を背景に山内に台頭してきた神主家などが発達し、一方古くから当山に修行してきた多くの周辺寺社は、逆にこれから次第に離脱し、それぞれ独自の信仰形態を整えていった」2019/07/26