内容説明
歌枕の地を訪ねて西日本を踏査した筆者が中部地方に歩を進め、先著の『北陸の部』に続いて成した一書である。伊勢湾の古地図に納得し、在原業平や藤原俊成の陰を追い、浜名湖の変容を学び、富士山や、太平洋に続く海洋を愛でつつ二年余を費やした貴重な足跡である。各所での筆者自詠の短歌も臨場感があり、古歌を主題とする歌論書であると同時に、現代の歌紀行でもある。
目次
愛知県 尾張編(黒田里(併せて同川―美濃国より―)
一の宮 ほか)
愛知県 参河編(“沼の”八“ツ”橋(併せて同渡)・原野沢
衣“の”里 ほか)
静岡県 遠江編(白菅〓(湊)(併せて同ノ浦)・塩見坂
高師山 ほか)
静岡県 駿河編(志田“太”(ノ)浦・焼津辺・前嶋ノ市
岡辺“邊”(併せて同里、同杜)・宇津山(併せて同ノ山川、同山道、同杜) ほか)
静岡県 伊豆編(三嶋(併せて同カ沖、同神)
伊豆高根“嶺”(併せて同小“御”山)・走湯(併せて同ノ神)・古々“こ”井杜“森” ほか)
著者等紹介
宮野惠基[ミヤノケイキ]
1942年千葉県生まれ。東洋大学日本文学文化学会会員。日本歌人クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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