内容説明
本書は「近代の終焉」という由々しい問題を扱いながら、20世紀が経験した希望と絶望の交錯を、映像・図像・音像という多角的な視点によって映し出し、21世紀における世界再生の願いを込めつつ、次世代への証言者の役割を果たそうとするものである。
目次
第1章 パフォーマンスの時代―ファシズムとイタリア演劇
第2章 20世紀初頭ドイツ語圏の大衆音楽
第3章 ヴァイマル共和国時代を映し出すドイツのラジオドラマ
第4章 イギリス近代音楽試論―その霊的ロマンティシズムの展開
第5章 映画と文学に描かれた現代史―強制収容所と戦略爆撃をめぐって、そのドイツ的側面
第6章 裁きなき虜囚―日系米人強制収容をめぐるJUSTICEの行方
第7章 妊娠・出産・育児表象におけるマルチ・モダリティ(multi‐modality)の考察―メディア・リテラシーの視点から