内容説明
オーロビンドの思想は、その壮大無類な“超越的汎神論”の哲学によって、存在する一切を聖なる“神の生命”と見なし、等しく万人を“隠れたる神”と考えるもので、人類に霊的進化の徹底を迫り、地上に一刻も早い神的共同体の実現をと説くその“霊的理想主義の哲学”は、神なき時代と言われる今日、全地球的規模でのあらゆる混乱のうちにあって、地球市民と人類の未来にあらためて聖なる光と力を取り戻させる原理として、真に21世紀的な、人類史的意義をもつものだと言ってよい。
目次
巻1 遍在する「聖なるまことの現実」と万象世界(人類の悲願;二つの否定1 唯物論者による否定;二つの否定2 禁欲主義者による拒絶 ほか)
巻2 知識と無知―霊的進化(生まれかわりの哲学;人類と進化;霊的人間の進化 ほか)
付篇(『大母神、ザ・マザー』シュリー・オーロビンド著;『シュリー・オーロビンドの著作の用語解説集』より)
著者等紹介
山口泰司[ヤマグチヤスジ]
明治大学文学部教授。元ケンブリッジ大学客員研究員(1994~1996)。元インド、シュリー・オーロビンド・アーシュラム客員研究員(2004~2005)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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