内容説明
酒を愉しむ良寛には、豊酒・寿き酒のこころが、古事記の世界から伝わっていて、これを、良寛の酒楽ひといいます。また本書は、良寛の精神医学からの観点や、老いの問題との向ひあい、更には、近代歌人への影響、真言密教とのかかわり、行脚の生涯についてもくわしく語っている。
目次
良寛酒楽―古事記のまねび
精神医学からみた良寛
佐太郎と良寛
良寛禅師と歌人高木一夫
良寛の歌語から外された「玉藻刈」―万葉集人麻呂歌における叫びと嘆きの輻輳
「老い」良寛さんの歌
良寛と真言密教
真言密教と良寛の和歌
良寛余話
国仙と良寛の歩いた道〔ほか〕
著者等紹介
伊藤宏見[イトウヒロミ]
昭和11年7月31日横浜市新羽に生まれる。現在東洋大学文学部教授。良寛会々長。沙羅短歌会主宰会長。W・B・イェイツの研究家
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