目次
家族として・友人としての久保さん
絵のコレクター久保さん
芸術家のパトロン久保さん
芸術評論家・美術館長・エス人の久保さん
創美運動と久保さん
跡見学園と久保さん
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかふく
1
版画の地位向上の立役者、ヘンリー・ミラー研究者、そして何より児童の美術教育の推進人として著名な久保貞次郎について、家族から友人、同業者、教え子などが思い出を語るという本。ぶっちゃけこういうものにはなめてかかるわけですが、久保貞次郎自身の魅力、また彼に感化された人々の面白さのおかげで一生懸命読んでしまう。面白いのは針生一郎の「両面の矛盾するはざまで」。この本の中で唯一久保に対して若干辛辣なことを述べている。また研究者として言葉をよせた新井哲夫のものは美術教育史の簡単なまとめにもなっている。2013/05/14