内容説明
お国柄や地方風土、さらに科学とは縁遠い古老に聴き耳をたてることは、日本の文化環境を理解する上で、無形の大きな支柱となっていることを忘れてはならない。旅のひとになって、諸国に脚を踏み入れてみると、自然を後景にした、そんな語り部にも出会う。それに史的文献を検索する手法を加えて、伝統文化の復原を試み編んだのが本書である。
目次
第1章 山地呼称とその背景
第2章 川の風土と土地柄
第3章 野火と田の字開発による地域文化誌
第4章 岬の文化風土
第5章 間の伝統文化
第6章 地域設定と道の文化
第7章 野人の文化伝承