内容説明
フッサール現象学の基礎的諸概念から間主観性論、生活世界論までの事柄に即した明解な入門講義。
目次
第1章 学としての哲学
第2章 現象学的学への接近
第3章 超越論的主観性
第4章 内在と超越
第5章 自我極と対象極
第6章 自然論的態度とそれの相関者である自然
第7章 人格的態度とそれの相関者である精神
第8章 間主観性の問題
第9章 生活世界的態度とそれの相関者である生活世界
第10章 生活世界と科学
第11章 生活世界と特殊世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
む け
1
わかりやすさはないが、非常に内容が充実してる本だった。現象学及びフッサールの書物はいきなり読み始めてもなかなか内容はつかめないと思うし、これを手段として何を目的にしているかも解りづらいとおもう(自分はそうだった)。なぜなら専門用語を多用する本であるし、その語義について厳密な規定がなされていないことが多いからである。読みすすめるとなんとなくつかめる語句の意味がこの本を読むとスッキリとした。そして科学偏重のムードに対して書かれた「危機」がとても広い射程を持つこともわかったから、そのうち読んでみようと思う。良著2013/02/03